小説を書くときに便利なツール

小説を書く便利ツール

小説を書くとき、参照する媒体はことのほか多い。必死に考えだしたアイデアを書き留めたノート。プロットを書き連ねたメモ書き。すんなり出てきそうでなかなか出てこない、あの言葉を調べるための辞書。などなど……

インターネットには色々と便利なツールが転がってる。比喩ではなく、本当にゴロゴロと転がってる。なかなか執筆する時間を確保できないネット小説家の私たちに、これらの利器を使わない手はない。あるものは全部使う。残らず、余さず、全部使う。

すべては、面白いストーリーを書くために。その一点だけに心血を注ぐ。

だけど、自分の内部メモリーに頼りきっていると、どうしても限界がくる。注ぐ心血も、鮮血も、いずれは底をつく。そんなときには、便利ツールの出番。貧血寸前のあなたに、赤十字なみの輸血を施してくれること間違いなし。

というわけで、冗談はヨシ子さんにして、小説を書くときに重宝するツールを一挙に紹介。目的別にざっくりと分類してあるので、テキトーにピックアップして使ってみてくださいな。

 

アイデアを探す

 

ストーリーの核となるアイデア。それはいつ、どこから降って湧いてくるか分からない。お風呂に入ってるときかもしれないし、散歩してるときかも、はたまた上司からお小言を頂戴してるときかも。

インスピレーションが湧いてくればいいけれど、人間そう簡単にポイポイと思いつくわけじゃない。そんな神業ができる人は、いますぐプロのクリエイターになれる。多分。知らんけど……

神業なんてできるか(゚Д゚)ゴルァ! 」って紳士淑女の方には、ちょっと変わったニュース系サイトで自分のアンテナにビビッとくる記事を探してみることを提案したい。

テレビやSNSで取り上げられるような時事的なニュースは、自ら積極的に摂取しにいかなくとも自ずと入ってくる。四六時中、広告の嵐に晒されている現代人の私たちは、幸か不幸か無意識のうちに、これらの時事ネタに触れている。

だから、目先を変えて日本国内じゃなく、主に海外の話題を取り上げているニュースサイトを読んでみる。実際、新聞記事からストーリーが生まれた例は多い。有名どころだと、アル・パチーノの演技が光る『狼たちの午後』とか。タイトル忘れたけど、ハヤカワ・ミステリのアンソロジーに入ってた短編も、たしか新聞記事が元ネタだったと思う。(← うる覚えすぎるやろ

 

カラパイア

参考 カラパイアTOPページカラパイア 都市伝説系やオカルト系の話題に強い、尖りまくったニュースサイト。UFOとかオーパーツとか、陰謀論とか。個人的にこういった話題が大好物なので、読み始めると時間がマッハで消えていく。SF系のストーリー書きたい人には、オススメ。

 

Wired

参考 Wired.jpWired シリコンバレーやらIT系の記事に強い。でもって、映画や小説などのレビューもしばしば書いてくれる。雑誌版、Web版ともにミニマルなデザインが印象的。アメリカでいうところの「ヒップスター」が好みそうなニュースサイト。ネタ探しという以前に、読み物としても一読の価値あり。最先端のテクノロジーに対する鋭い洞察には思わず唸ること間違いなし。

 

クーリエ・ジャポン

参考 クーリエ・ジャポンクーリエ・ジャポン 個人的に一番オススメしたいのが、このクーリエ・ジャポン。中にはサブスクリプションを購入しないと閲覧できない記事もあるけれど、多彩なソースを鑑みれば月額980円なんて安い買い物。日本のニュースサイトばかり読んでいると、どうしても海外事情に目が向きにくい。まぁ、主に国内のニュースを伝えるのが大手メディアさんの仕事だから当然なんだけれど、たまには視点を海外に向けてみるのも一興では。視点が変われば浮かんでくるアイデアも変わる。私はそう思う。俎上に載せるテーマもニュースからコラム、サブカルと多岐にわたる。電車の待ち時間とか、外出先で小説を忘れたとき、スキマ時間に読んでみてはいかがでしょう。

 

AFP

参考 国際ニュースAFPAFPBB News 海外の新鮮なニュースをいち早く知りたい人にはAFPがオススメ。「ほほぉ〜 俺がポテチ食ってる間に、地球の裏側ではこんなことが起きてるのか」思わず感嘆すること請け合いである。世界中のニュースを網羅しているので、地域別で見てみるのも面白い。

 

J-Stage

参考 J-STAGEJ-STAGE ニュースサイトではないけれど、偉い学者さんたちが編み出した思考の結晶が拝める貴重なサイト。「知らないこと」の発見が味わえる論文の集積サイト。攻殻機動隊SACで街へ繰り出したタチコマが、情報の刺激を受けて感激するシーンのように、思わず呻吟すること間違いない。

 

Inoreader

inoreader

 

ニュースサイトのRSSを一括して管理するには、このWebサービスがオススメ。
参考 InoreaderInoreader Feedlyが下火になった今、次の世代を担う新興のRSSリーダー。細かい設定もできるし、何よりも記事が見やすい。スマホのアプリもある。文句なし。広告ブロック系の拡張機能を入れていると、涙目で「ちょ、ブロックまじ勘弁……」って泣きをいれてくる。試用してみて、気に入ったら素直にサブスクリプションを購入してあげてくださいまし。

 

言葉を調べる

 

出てきそうで、出てこない言葉。本を読んでいるときは、すんなりと自動的に理解できる言葉でも、いざ自分が書くとなるとすんなりと出てこない。前々から疑問に思ってたんだけれど、この不可逆的な現象って何なんでしょうね? 脳の仕組みとか解明されれば、しかつめらしい名前がつくのかな?
商業作家さんは、おそらくこの能力──自らが思い描いたイメージを、寸分違わず正確無比に言葉に置き換える能力が、発達しまくっているんだと思う。そう。言うなれば、手練のイラストレーターが目で見たものを、そっくりそのまま紙の上に再現できるように。
あと、小説を読んでいて日々思うのは、作家さんの語彙力って無尽蔵に近いんじゃないかってこと。たぶん、一般ピーポーが想像してる比じゃないレベルで頭の中に語彙を蓄えてらっしゃる。しかも、それらを蓄えているだけじゃなく、必要なときに適宜取り出すことができるんだから、あっちょんぶりけ。

前座はさて置き、本題へ。

 

対義語・反対語辞典

参考 対義語・反対語辞典対義語・反対語辞典 とっさに出てこない反義語を調べられるツール。収録数は多くないけれど、使い勝手は良好。上のタブにある「数え方辞典」も使いやすいよ。

 

連想類語辞典

参考 連想・類語辞典連想・類語辞典 プロの作家さんの真骨頂、言い換え表現。同じような言い回しを避けて、いかに手垢のついていない固有の表現ができるのか。小説の描写はこの一点にかかっていると言っても過言ではない。
悩める非商業作家の私たちには、こんな便利なツールがある。
調べた言葉の意味に近い言葉を大量に表示してくれる「連想類語辞典」
もの書きクラスタならブックマークは必須。

 

コトバンク

参考 コトバンクコトバンク 辞書アプリは高い。収録している言葉の数。意味の正確さ。例文の豊富さ。それらを全部ひっくるめても、そうおいそれとは手が出せない。
そんな人には、コトバンク。どっかの銀行みたいな名前のこのWebサービス。たいていの言葉は掲載されている。用例もある。よほどマニアックな言葉じゃない限り、出てくるはず。

 

辞遊人

参考 辞遊人辞遊人 辞書、Wiki、ウェブ検索、英語検索、Youtube、書籍…etc あらゆる項目を横断的に検索できる画期的なサービス。いちいちタブを大量に消費して同じ言葉を検索する手間がこれで解決。無駄にメモリを消費するGoogleクロームユーザーは歓喜乱舞しそうになる。ただ、検索できるサービスが多すぎて、ぶっちゃけ手に余るというか…… 便利すぎて使いこなせていない神ツール。

 

言葉の使い方を調べる

 

どこかのネット記事で、語彙力というのは言葉を知っているだけではなく、適切な文脈で淀みなくその言葉を使うことのできる能力だと指摘していた。
たしかに。知っていても、必要なときにそれが出てこなければ、本当に知っているとは言えない。かの大哲学者が言っていたのと同じ理屈である。こればっかりは、ひたすら地道な反復練習。脳内に回路が形成されるまで、ひたすら繰り返すしかない。でも、そんな時間ないし…… そんなふくれっ面の人には、こんな便利ツールがある。

 

用例.jp

参考 用例.jp用例.jp あらゆる文献の中から、言葉の使われ方を調べることができる。Web上の文章から小説まで、中には「こんな使い方もあるのか」という用例もある。検索するだけにとどまらず、眺めているだけでも参考になる。

 

表現インフォ

参考 表現インフォ表現インフォ イメージは浮かんだけれど、しっくりくる言葉が出てこない。そんなときは、「表現インフォ」をぜひ。言葉を入力すると、それを言い表す様々な表現を検索してくれる。ここに掲載されている表現をそのまま使うのは野暮だけど、参考程度なら十分。ジャンル分けされているので、ディレクトリ検索も可能。

 

日本語コロケーション辞典

参考 日本語コロケーション辞典日本語コロケーション辞典 言葉の結びつきを検索できるWebサービス。先ほど紹介した「連想類語辞典」と似ているが、このサービスは「言葉の結びつき」に特化している。どういう文脈で使われるのか、どの言葉とくっついて使われるのか。意味ではなく、言葉の使い方に重点を置いた辞典だ。

 

少納言

参考 小納言小納言 上記の「日本語コロケーション辞典」を強化したようなサービス。こちらは、書籍・新聞などなど、あらゆる文献をソースに、言葉の「繋ぎ方」を形態素解析的に教えてくれる。検索した言葉と、前後の文脈を詳細に示してくれるので、言葉の使い方が分かりやすい。

 

 

日常会話ではまず使うことのない細かい色の言い回し。
「お〜い、ちょっとそこのオールドライラックのジャケット取ってくれる?」なんて天がひっくり返てっも言わない。でも、すべてを言葉で表現する必要がある小説だと、そう呑気なことも言っていられない。そう、笹食ってる場合じゃない
そんなときに重宝するのが、色の辞典。

 

伝統のいろは

参考 伝統のいろは伝統のいろは 色の中でもとりわけ日本の色を網羅したWebサイト。基調となる色ごとにジャンル分けされているので、検索もスムーズ。

 

世界の伝統色

参考 洋色大辞典世界の伝統色 「いや、俺の書いてる作品は洋モノだし……唐金色じゃなくってシトロングリーンって言いたいし」という人には、こちらのWebサイトをば。
カタカナで表現した色が一覧表示されていて、眺めているだけでも目に優しい。なんだったら心まできれいになりそうな気がする。

 

漢字

 

参考 漢字ペディア漢字ペディア 漢字の意味を調べるときには、漢字ペディアがオススメ。中二的な造語をつくりたいときや、ファンタジーものの詠唱なんかで使えそうな難しい漢字を根源的な意味にさかのぼって調べられる。
漢字の意味を知っていると、知らない語彙を見たときでもなんとなく意味が想像できるというメリットも。

 

服の名称

 

参考 ファッション・アパレル用語索引ファッション・アパレル用語索引 人物描写で厄介なのが服の描写。とくに異性の服なんて、ふだん名称を意識する機会も少ないので全然出てこない。そこで、グーグル先生にきいてみても、返されるのはアパレル系のECサイトだけ。検索履歴だけが、怪しいワードで埋め尽くされていく……
そんな時には「ファッション・アパレル用語索引」の出番。かゆいところに手が届く、まさにドンピシャな衣装の名称が見つかるはず。
これでも見つからなかったら、Google画像検索で英語圏のサイトを探すしかない。

 

名前をつける

 

創作するさい、存外に手こずるのが命名である。組織の名前、人物の名前、デバイスの名前、設定の名前……
神話のWikiページとか、好きなゲームで使われていた言葉とか、自分のストックをくまなく探して、それっぽい言葉を血眼になって探す。でも、なんかしっくりこない。
しかも、作中で使う言葉にはある程度の統一感も持たせたい。となると、なおのこと思い浮かばない。私の場合、メタル・バンドからアイデアの核をもらうことがままあるので、その恩返し的な意味合いから、作中のネーミングはそれらのバンドに因んだものに統一している。実際、バンドのアルバムって何らかのテーマ性・ストーリー性に沿って曲が配置されているし、アルバム・タイトルって簡素なものが多いから思いのほかしっくり当てはまる。余談はさておき、本題へ。

 

ネーミング辞典

参考 ネーミング辞典ネーミング辞典 中二病全開のクールなネーミングがお望みなら、この「ネーミング辞典」の右に出るものはない。意味の分からない異国の言葉は、それだけでファッショナブルに見える。日本語でいえば「無窮の愛」だけど、これをフランス語にすれば「パルフェタムール」
ほら、なんかそれっぽい
このサイトでは、ジャンル分けされた様々な言葉を外国語で言い表したものが網羅されている。カテゴリー分けも細分化されているので、検索しやすい。ネーミングに困ったら、まずこのサイトを。

 

ランダムネームジェネレーター

参考 Name GeneratorName Generator 人物の名前、とりわけ外国人の名前となると、いっかな思いつかない。著名人の名前をもじって使うと、その人のファンに申し訳無いし、複数人の名前を組み合わせてもなんだか不自然になる。
そんなときは、それっぽい名前を生成してくるこちらのツールの出番。設定項目を指定すれば、ランダムで外国人の名前が生成される。

 

欧羅巴人名録

参考 欧羅巴人名録欧羅巴人名録 ヨーロッパ人の名前を網羅したWebサイト。フランス人とか、イタリア人の名前なんてそうそう簡単に出てこない。そういうときは、潔くツールの力を借りてみよう。

 

武器を調べる

Gunデータベース

参考 GunデータベースGunデータベース あらゆる銃器の情報がここにある。なんだったら、銃器が出てくる作品のタイトルまで掲載されてる。自動小銃から機関銃まで、銃に関する情報ならまずはここを調べてみよう。

 

武器図書館

参考 武器図書館武器図書館 剣や槍など、銃以外の武器を調べたいならこのサイト。近接武器から投擲武器まで、イラスト付きで解説している非常に分かりやすいサイトである。各武器の解説項目は詳密で、余計な情報の多いWikipediaよりも断然わかりかやすい。アクションシーンの手引き書として、ぜひブックマークを。

 

中世ヨーロッパ騎士と城

参考 中世ヨーロッパ騎士と城中世ヨーロッパ騎士と城 ファンタジーもの書こうと思ったけど、中世ヨーロッパってどんなとこやねん。
そう独りごちた人には、このWebサイトがオススメ。騎士の由来から、中世ヨーロッパの城、さらには生活まで。参考書なみの情報量が掲載されている。

 

外国語を調べる

日本語から外国語へ変換するとき、Google翻訳を使ってみるも本当に合っているのか疑問が残る。そんなときには、英語の辞典を活用してみる。

 

英英辞書

参考 英英辞典Thesaurus.com 英語ユーザーが使う、英語の辞書。もちろん、書いてある内容も英語だけれど、そこはGoogle翻訳とノリと勢いで何とかなる。(多分、知らんけど
まぁ、Google翻訳の不自然な日本語と、中学生レベルの英語力さえあれば、なんとなく意味を理解することはさほど難しくないはず。確実を期すなら、英語でGoogle画像検索をかければよし。出てきた画像で、だいたいの意味はわかるはず。

 

多言語オンライン辞典

参考 多言語オンライン辞典Glosbe 日本語を様々な外国語に翻訳できるサービス。使ってみた所感は、Google翻訳よりかは正確。だけど、全幅の信頼は置けない。といったところ。
あまり使用頻度は高くないと思うけれど、ファンタジー系のお話でラテン語あたりのマイナーな言語を使いたいという奇特な人にはオススメできる。

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