あいさつにかえて

おもしろいストーリーに触れたときの高揚感は何ものにも代えがたい。「うぉ! すげぇ!」そう驚喜しながら胸に込み上げるのは至上の興奮である。私自身、これまで幾多もの”おもしろい”ストーリーと出会い、そのたびにカタルシスを味わってきた。

おもしろいストーリーには力がある。実在しないはずの世界が作品の受け手に──現実世界の私たちに影響を与える。これってすごいことだと私は思う。サン=テグジュペリが言ったように「大切なものは目に見えない」のである。その形のないものに輪郭を与え、色合いを付け、現実世界へと引っ張り上げること。それこそ、これまで多くの語り手たちが試みてきた創作という名の営為に他ならない。

人々の内奥に潜む「目に見えないもの」を「おもしろい形」で提供すること。そして、それを再び魂の本源へと還すこと。

私たちはそういう存在『Atoma(アートマ)』でありたい。